ヒュー・メックスの想い About us
声なき故人の尊厳を守り、ご家族の悲嘆を
少しでも軽減すること、
そして
ご家族や医療従事者すべての方の
感染予防のために。
弊社は長きに渡り、エンゼルケア用品の開発・製造に携わって参りました。その根底には、いつも声なき故人を大切にしたいという気持ちがあります。
ご遺族、従事者の方々のお心に残る、故人の現世最後のお姿が、安らかであることを願い、社員一同、心を込めて製造し、皆様へご提案させていただきます。
- ヒュー・メックスとエンゼルケア
- 感染予防について
- 製品の品質について
ヒュー・メックスと
エンゼルケア
エンゼルケアとは
人は死を迎えると、時間の経過とともに死後変化が始まります。その際に起こる体液漏出・死臭・痣や傷の変化等を想定し、ご遺体に処置を行い、死化粧を施し、装いを整えることなどを「エンゼルケア」と言います。
ヒュー・メックスはエンゼルケア用品をご提案することで、故人の尊厳を守ると共に、ご遺族の心のケア、従事者の感染予防対策を行っております。
死後処置の詰め物について
弊社では、詰め物はとても重要なケアだと考えます。昨今では、詰め物が「必要」・「不必要」との様々な見解がございます。
体液漏出があるご遺体・ないご遺体、それは様々な疾患でお亡くなりになられた故人において、また、色々な環境での安置を考慮した場合、絶対的な予測は難しいと思います。
故人の尊厳を守り、ご家族の悲嘆を少しでも軽減すること、そしてご家族、従事者すべての方への感染予防を考えますと、詰め物を行うことには大きな役割があると考えます。
また、死後変化とともに起こる「ご遺体からの臭い」も、詰め物を行っている場合とそうでない場合では、臭気の強弱が違うことを納棺師の方から伺っております。
弊社は、先人が行ってきた詰め物には重要な意味があり、大切な最期のケアであると考えます。
エンゼルメイクについて
弊社では、エンゼルメイクを行う上で最も大切なことは「その人らしさ」を重視したメイクを行うことだと考えております。
可能な限りご家族の方と相談をしながらメイクをして頂きたいと思います。
例えば、男性へのメイクですが、疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。これは男性に女性同様のメイクを施すことをいうのではありません。
ご遺体は生体と違い、時間と共に死後変化が進行していきます。
それを考慮し、男性の場合には保湿を行い、血色を補ったり、傷を隠したりすることで生前に近い状態にお戻しすることを目的とします。
女性の場合は、「自然なメイク」「しっかりメイク」等を相談して、保湿を行い、肌を整え、血色を補いながら生前にその方が好まれた雰囲気に少しでも近くなるよう、リップの色などを工夫しメイクをして差し上げたら良いと思います。
生前にメイクを好まれなかった方には、保湿と血色の補いだけでも十分です。
可能ならご遺族と一緒にメイクをして、ご遺族のグリーフケアに繋げていくことも良いと思います。
感染予防について
ご遺体からの体液漏出と感染について
ご遺体の安置されている環境(温度や時間)を考慮した場合、体液の漏出を予測する事は難しいのが
現状です。
医療施設で亡くなられたご遺体は搬送時等に必ずしも平行な状態で移動できるとは限りません。車の振動や傾斜、ご自宅の階段、エレベーターの無い環境等で物理的に体液が漏出する可能性を考える必要があります。
また、ご遺体から漏出する血液・体液・排泄物は死亡時に検査をされていないことが多く、病原体の種類・数・増減する時間を把握することができません。宿主の死亡後のウイルスや細菌の増減を測ることはほぼ不可能であり、どんな病原体がどれだけ存在するのかはわかりません。よって、ご遺体から出る漏出液への接触は感染のリスクが高いと言えます。
故人に関わる全ての方々が安心してお見送りする為には医療施設を起点とした適切な処置と対策が必要です。
エンゼルケアにおける感染予防
エンゼルケア(死後の処置)の目的は、故人の尊厳を守り、ご家族の悲嘆を少しでも軽減することです。その為には生体と同じように 標準予防策の考え方を基に死後処置を行い、
ご遺体からの感染を予防することが重要です。
一般的に人は死亡直後から様々な変化が現れます。
早期:(死後硬直後~約24時間)
死亡直後から始まる死後の変化として、顔から血の気が引き、体は冷たくなり、硬直、乾燥などが
起こり始め時間の経過とともに進んでいきます。
晩期:(末期、約48時間~72時間)
一定時間を経過して起こる変化として、腐敗による臭気、皮膚の変色、腐敗ガスによる腹部・顔面部等の膨張、鼻や口からの出血・体液の漏出などが起こりやすくなります。
また、死後に起こる現象は目に見える変化だけではなく、細菌や酵素による分解作用等目に見ることの出来ない変化も死亡直後から同時に起こっています。
加えてご遺体の体格、年齢、栄養状態、生前からの病気、死亡原因や環境温度・湿度など様々な要因により早期から晩期へ移行する変化の進行度に差が出ます。
ご遺体の状況によっては、死亡後数時間で急激に腐敗が進行する「劇症性の変化」が起こる可能性があり、更に死亡後に起こる出血や体液の漏出には生前の疾病も関係します(浮腫や腹水・胸水など様々)。
生前から感染性疾患を持った方に限らず、全てのご遺体の血液、体液、排泄物は漏出により感染を引き起こす可能性があります。血液・体液の漏出は治療痕や創傷からだけではなく、口腔や鼻腔、毛穴、褥瘡、水疱形成部の破裂などからも起こります。
また治療痕(急を要する治療、注射針痕、気管切開痕など)や外傷などからも起こります。
ご遺体からの感染が起こる可能性は予測不可能であり、ご遺体からの感染リスクを減らすためには、生前と同じような標準予防策に則った接触感染の予防対策が必要です。
接触感染は血液・体液・傷口・粘膜などに直接触れた場合、もしくは間接的に汚染されている物に触れた場合に起こります。
ご遺族、医療従事者、葬儀関係者等ご遺体に関わる全ての方々に対する感染を予め防ぐ為にも、医療機関に於ける感染予防として体液等の漏出を防ぐ死後の処置が重要と考えられます。
製品の品質について
セーフティセットプラスは、高性能な高吸水性樹脂を利用した体液漏出防止を目的とした製品
です。
高吸水性樹脂は、各種紙おむつを始めとして、生理用ナプキン・ペットシート等に使用され、吸水性と安全性が高く評価されております。
また、種類も豊富にあり吸水速度や吸水量の違いを利用して多岐多様に使用されています。
セーフティセットプラスに使用されている高吸水性樹脂は、その目的である体液漏出防止に最も適したものを厳選し、機能性と安全性を重視して作られています。
今後も様々な状況で体液漏出防止が出来る様、
品質の向上に努め、皆様のお役に立てる製品づくりに取り組んでいきます。
【充填の様子】
専用の充填機で一本ずつ丁寧に充填しております。
【充填の様子】
衛生面に注意を払い、明るく清潔な場所で組立てをおこなっております。