札幌市出身、岩手県北上市在住。母は僧侶、先祖は山伏。曽祖父は鰊御殿で栄えた町の村長で、鰊漁の不漁で村を支えることに尽力した話を聞いて育ち、災害支援の基盤となった。
北海道神宮に正規の巫女として奉職。宮内庁の舞楽、雅楽を習得し神前で奉納。三年後巫女長となる。その流れで民俗学者、神職などで構成された民俗学学術研究会に現在も所属。死やいのちに関わる民俗学を、語り部としてYouTube「おもかげチャンネル」で配信。
2007年株式会社 桜 を立ち上げ現職。県内外7つの看護学校の特別講師としてグリーフケア、グリーフケアに伴う接遇を担当している。主要都市7か所を基本として医療従事者、介護職、宗教者、葬儀業者などそれぞれの業種に向けた各専門セミナー講師に加え、全国各地の主に中学・高校をまわり「いのちの授業」に奔走。セミナー・講演を合わせて17年で1700件を超える。
遺族の悲嘆援助(グリーフケア)を中心とした笹原独自の特殊なコミュニケーション法を活用した「参加型納棺」は商標登録を持つ。併せておもかげを失ったご遺体を復元し、遺体保全、遺体管理、感染防御対策を組み込む「復元納棺師」として現役。復元納棺を担当した件数は延べ2万人を超える。
東日本大震災では遺族や機関関係者から呼ばれ遺体安置所をまわり、5ヶ月で300人を超える「復元ボランティア」として奔走。その活動は「NHKスペシャル~最期の笑顔~」で紹介される。現在も震災遺族の会「いのち新聞」の代表として震災遺族の支援を続けている。2021年、震災から10年を機にYouTube「いのち新聞」を配信している。
岩手県警察本部管区合同訓練、所轄警察署、海上保安庁合同訓練などの感染防御指導を務める。法科学講座 法歯学・災害口腔医学分野 熊谷章子准教授の創案で医師・歯科医師・地方公共団体・復元納棺師で構成された、災害被災遺体の保全と遺体対面時遺族対応を目的とした災害時特別組織を日本で初めて結成。「Genies(Grief
care for Each person ,No limits In any Emergency)」代表を務め県の防災訓練に出向している。